妊活・妊娠前に検査しておきたい「子宮がん・子宮頸がん」

妊娠前の女性に、ぜひお勧めしたいのが子宮がん・子宮頸がん検診です。

子宮頸がん検診は20歳以上を対象とし「2年に1度」の受診が勧奨されています。
最近は早めに検診を受ける方も増えてきており、子宮がんへの関心は高まってきてはいますが、妊婦健診で初めて検査を受ける人が多いと言うのも事実です。

平成25年に実施された「国民生活基礎調査」によると「子宮頸がんの検診受診率は42.1%」と低い状況にあります。

子宮頸がん検診の国際比較を見ても、米国では85%の女性が検診を受診しているのに対して、日本では37.7%にとどまっており、OECD(経済協力開発機構)加盟国30カ国の中で最低レベルに位置しています。
参照:厚生労働省「国民生活基礎調査」


私が子宮がん検診を定期的に受けておく事をオススメする理由としては、実際に私が「子宮頸がん」になった事があり手術の経験もしているからです。
(「がん」という病名にも恐怖を感じますし、精神的ショックや術後の身体状態などを含め、私は中々しんどかったので…汗。)

精密検査の結果待ち(2週間近くかかり、生きた心地がしませんでした)の不安、手術の不安、今後の妊娠の不安、出産時のリスク(完治したとしても)…不安だらけの日々を経験したので、皆さんには出来るだけ安心に包まれた妊娠出産をしてほしいなと思います。

自分は大丈夫と思って放っておくと、最悪の場合、妊娠を望める身体では無くなる可能性もあります。
また、妊娠中に子宮頸がんが見つかった場合は、進行状態にもよりますが、経過観察や最小限の手術にとどめるなど配慮してもらえますが、がんが進行している場合は母子の命にかかわる場合もありますので、妊娠前にしっかり検査しておく事をお勧めしたいです。
子宮がんも他の癌と同様、早期発見・早期治療が本当に大切になってきます!

まずは、子宮がんの種類と特徴について。

子宮がんの種類


・子宮頸がん
子宮口に近い『子宮頚部』にできる
「扁平上皮癌」という癌
早期発見・早期治療が比較的容易なため子宮の機能を温存できる可能性が高い

・子宮体がん
『子宮体部』にできる
「大抵腺癌」という癌
95%が腺がんとされており、上皮癌の段階での発見は大変難しいとされている

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子宮がんの特徴


・子宮頸がん
子宮がんのうち、7割から8割を占めており、罹患率が高くなるのは20代以降で、比較的若い年代20代30代から罹患します。(私が罹患したのは32歳でした。)

発生要因としては「ヒトパピローマウイルス(HPV)」というウイルスが関係していると言われており、がんの中では唯一の「ウイルス性の癌」となります。

「ヒトパピローマウイルス」は性交渉で感染し、性交渉の人数が多い人や出産回数が多い人、性交渉をはじめた年齢が若い人などが発生率が高いと言われています。

こちらは性経験のある女性の多くが人生において一度は感染しますが、通常は免疫力でヒトパピローマウイルスを自然排除し、自然治癒しますが、そのまま体内にたまってしまった(軽度→中等度→高度異形成にゆっくりと進行し、やがては癌になる)場合に子宮頸がんの原因になることがあるので、検査で異常が発見されなかった場合も、定期的に検査を受けることをお勧めします。

子宮頸がんの場合、初期症状がわかりにくい事が多いようですが、私の場合はピンク色のおりものがでました。今まで見たこともないような桜色の丸い感じのおりものでした…
びっくりして慌てて病院へ行き子宮がん検診を受けた結果、子宮頸がんの疑いがあるとの事で精密検査に至りました。


・子宮体がん
子宮体がんの罹患率が高いのは50代から60代です。
「エストロゲン」と言う女性ホルモンが原因で、エストロゲンによる子宮内膜の刺激が要因と考えられています。
こちらは「ホルモン依存性の癌」となります。

エストロゲンが多く分泌されている人ほど罹患する可能性が高くなり、エストロゲンが多く分泌されているということは「妊娠・出産経験がない人」ということです。
(こちらは乳がんのリスクとダブります。)

また、動物性脂肪を多くとる人の方が発生率が高いと言われており、肥満・糖尿病・高脂血症の人などは発症リスクが高い傾向があります。

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上記どちらの子宮がんの場合も初期段階では無痛・無症状のことが多く、小さな変化や症状を見逃しやすいので、日頃から自分自身の身体の変化を見逃さない事も大切となってきます。
また、早期発見・早期治療のためには、定期的な検診が大変有効となってきます。



では次に、検査についてみて行きましょう。

子宮がん検査

・子宮頸がん検査

問診、視診、子宮の入り口の細胞を(柔らかいブラシやヘラのような医療器具で)採取し顕微鏡で調べる検査を行う。

そこで異常が発見された場合は、さらに精密検査(コルポスコープ、組織診)を行う。
組織の一部を採取しますがあまり痛みはなく数秒程度でおわります。
検査を行う時期は月経後になります。
(当日はシャワーのみ、激しい運動は避けます。性行為は2~3週間控えます。)

・子宮体がん検査
問診、視診、子宮内膜細胞診、経膣エコー(膣からの超音波検査)などを行う。

以上のような検査で子宮体がんであることが確認された場合には、CT検査、MRI検査などを行いがんの広がりを診断する。


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医療機関で実施している検診や、自治体や健康保険組合で行われる検診は、各機関で費用が異なるので検査前に問い合わせてみましょう。


もし妊娠中に(妊婦健診で)子宮頸がんが見つかったら…

経過観察の場合も不安を感じるかもしれませんが、手術を必要とする状況だったらさらに色々と考えるのではないでしょうか。

・出産までに手術をうける場合
子宮頸がんの場合、円錐切除という手術をして悪い部分を取り除きます。
そのデメリットとしては妊娠の際に赤ちゃんを支える子宮の長さ(子宮頸管長)が短くなるため早産傾向となります。
(私も円錐切除からの切迫早産でした。子宮頸管が2.5mmをきったので出産までの1ヵ月半、絶対安静の入院をしていました。)
ですが、早産を防ぐために、妊娠中にその子宮頸管部位をしばる手術もあります。

・出産後に手術をうける場合
妊娠中に「癌が進行しないか…」と少なからず不安をかかえる事になると思います。
産後はすでに育児が始まっており、小さい赤ちゃんがいる中で数日入院と言うもの大変です。
日帰り手術を受けられる病院もあると聞きますが、私が入院した病院は5日入院が基本スケジュールでした。(私は最短の3日で強く希望しました。)
私の経験からすると個人差もありますが、手術時に使う腰椎麻酔の副作用で頭痛・吐き気・足に力が入らず歩きにくさ(歩くと疲れる)があったので、術後は育児までできる体力と余裕は、私は無かったかな…と。


上記のように、子宮がんが万が一妊娠に差し掛かってくると、精神面・生活面でご家族にもフォローしてもらう事も多くなるかと思います。
ですので冒頭に記載したように、ぜひ妊娠するまでには子宮がんの検診を受ける事をオススメします!
不安のない穏やかなマタニティライフを過ごすためにも♪